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経営方針②(大会社・製造業)

経営方針②(大会社・製造業)のテキスト

               経営方針

○○年度 経営方針
1.環境認識
  国際化の波と競争激化は従来の日本の企業経営のルールを大きく変えています。当社が勝ち残るためには、時代や市場の変化を敏感に捉え、つねに一歩先を行くことが必要です。市場のニーズに耳を傾け、技術・ノウハウを磨き上げた企業こそ、顧客から選ばれる時代です。
  当社は他社に先駆けて、成長分野である「ナノテク」「環境・エンジニアリング」「IT」に取り組み、成果を収めてきました。しかし、この分野においても競争は激化しており、一層の努力が必要です。
  一方、海外に目を向けると、東南アジア、中東および東欧は、今後益々拡大する有望な市場であると認識しています。これからは国内・海外という垣根を取り払い、我々の仕事の場は世界だと考えてください。

2.新経営計画の最終年度を迎えて  これまで経営計画の目標である「販売量の確保」「高い利益水準の維持」「財務体質の改善」は、概ね順調に推移しています。
  最終年度においては、本支店組織のスリム化、工場における従業員の繁忙度の軽減、全社的リスク管理の徹底を実施します。また資産内容のさらなる健全化を図り、市場の評価を高めていきます。
  受注、利益に関しては、当初計画の数値目標を達成することは厳しい状況ですが、業界トップの数値の達成を目指します。

3.今年度の施策
 (1)販売と利益の確保
    販売段階での利益の確保を推進します。昨年度から利益確保における販売部門の役割に言及してきましたが、かなりの成果が上がりました。今後とも顧客の要求を十分に把握し、それに的確に対応する能力の向上、特にコスト競争力を高めることが必要です。
    利益の確保も生産が確実になされることが前提です。つねに生産でのリスクを全員で認識し、適時に適切な手を打つことが重要です。品質・安全・環境とともに利益についても先手管理を徹底していきます。
 (2)財務体質の強化
    有利子負債の削減に向けて、契約段階における取下条件の改善と取下促進による未成バランスの改善を目指します。負債削減のためには販売キャッシュフローの確保が絶対条件です。
    資金収支の改善を工場経営の課題として取り組んでください。
 (3)組織のスリム化
    企業は状況の変化に応じて変わらなければなりません。当社の組織も必要最低限まで絞り込む必要があります。全工場が同じ組織である必要はありません。人に合わせた組織ではなく、機能や業務を市場に合わせた簡素な組織にします。
    本社も同様に組織を見直し、スリム化を実現します。これにより人材の流動化を促進します。
 (4)固定費の削減
    費用対効果に見合わない業務は廃止します。不用不急な業務は社員の負荷を増やすだけでなく、企業の活力を弱めるリスクそのものだと考えます。
    なお、将来の要員構成を考慮して、今年度から専任職を導入します。これによりそれぞれの職務に相応しい要員を確保し、低コスト化と生産品質の維持との両立を目指します。

  以上が今年度の経営方針です。今年度は新経営計画の最終年度です。「全体の利益」と「社内常識を一旦捨てる」を念頭に、第一線である販売と生産現場を見据えた実効性の高い計画を策定し、全社員にくまなく浸透させてもらいたい。

  競争に終りはありません。社員全員が当社の置かれている現状を認識して、一体となって、より豊かなH化学を目指しましょう。
以上


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