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内部環境監査規程(中小会社・建設業)

内部環境監査規程(中小会社・建設業)のテキスト

               内部環境監査規程

1.目  的
  この規程は、○○株式会社における環境管理活動が計画されたとおりに履行されているかを検証し、また環境マネジメントシステムの有効性を判断するなどの目的で行う。

2.適用範囲
  マネジメントシステム監査と同時に、法規制および環境目的・目標に関連する環境パフォーマンスの監査および監査結果のフォローアップに適用する。

3.内部環境監査の計画
 (1)環境管理責任者は、著しい環境側面との関連性、問題の発生度合いなどを勘案して、毎年3月に年間の監査実施計画を立案し、「内部環境監査計画表」を作成し、社長の承認を得る。
 (2)環境に関係する各部門は、少なくとも年1回は監査を受けることを前提とする。
 (3)監査の主な内容は下記のとおりである。
   ① 規程、管理基準・管理手順どおりに業務・作業の実施について
   ② 各業務・作業の環境に関連する基準の遵守について
   ③ 各部門の環境マネジメントプログラムは実行され、それぞれの目的・目標は達成度合いについて
 (4)環境管理責任者は、社長の承認を得た「内部環境監査計画表」を営業所掲示板に提示し、全従業員に通知する。
 (5)地域住民からの厳しい苦情、行政機関からの指導、著しい環境側面での重大な不適合発生、あるいは環境に大きな影響を及ぼす建設条件の変化などがあって、環境管理責任者が必要と認めた場合は、年間計画とは別に随時内部環境監査を行う。

4.内部環境監査の実施方法
4.1 環境監査チーム
  このチームの責任者は環境管理責任者とする。環境監査チームの編成は、リーダー1名、およびメンバー2名を監査員として構成とする。
  リーダー:社内の主任環境監査員資格要件を満たす者で、環境管理責任者がその任にあたる。
  メンバー:リーダーが、各部門と協議したうえで指名する、環境監査員の資格要件を満たしている者とする。
4.2 監査の準備
 (1)監査チームは、監査計画に基づいて、監査チェックリストの作成・改定および評価基準の設定を行う。また、監査実施要領書を発行し、被監査部門に送付する。
 (2)監査前に、監査チーム内で打合せをもち、監査の重点項目の確認、監査内容・項目の割当てなどを行う。
4.3 監査の実施
  ① チェックリストに基づいて、環境マネジメントシステムの実施状況を調査する。
  ② 環境マネジメントプログラムの実行状況、目的・目標達成度を確認する。
  ③ 環境パフォーマンスの評価を行い、法律や自主基準への適合性を確認する。
  ④ 発見した不適合については、現場責任者の確認を得る。
4.4 不適合の指摘
  自社の規程がIS014001の要求事項に適合していない、規程・基準・手順の間に不整合がある、決めたとおりに実施していないことが判明したとき「不適合」と指摘する。
  これは次の2つに区分する:
  ① 重大な不適合
    環境に著しい影響を与える可能性が高い不適合
  ② 軽微な不適合
    それ自体では環境に著しい影響を与えるほどではない不適合
4.5 チーム内会議
  各メンバーの監査結果を集めて総合的判断を行い、不適合について確認し、環境不適合/苦情報告書兼処理報告書を作成する。
4.6 監査報告書の作成
  監査チームリーダーは各メンバーの評価・意見を聞き、評価の結果を報告書にまとめる。
4.7 環境不適合/苦情報告書兼処理報告書の内容
 (1)監査実施日、被監査部署名、監査チーム・メンバー
 (2)監査の範囲および目的
 (3)監査を行った際の基準文書
 (4)チェックリストを用いての観察結果
 (5)不適合事項の指摘および是正処置要求書添付
 (6)監査結果の総合評価および監査結論
4.8 環境不適合/苦情報告書兼処理報告書の配付、保管
  環境不適合/苦情報告書兼処理報告書は、被監査部門の責任者宛てに、原則として、監査実施日より2週間以内に提出する。その内容を社長に説明し、社長による環境マネジメントシステム見直しの対象とすることを提案する。
  環境不適合/苦情報告書兼処理報告書は、記録として5年間保管する。

5.是正処置およびそのフォローアップ
 (1)被監査部門は、不適合を是正するために、または不適合の原因を是正するために必要な是正処置を決定し、これに着手する責任を持つ。
 (2)被監査部門は、是正処置の内容・効果について環境監査チームに報告する。監査チームリーダーは、被監査部門との合意のうえで効果の確認のため、フォローアップ監査を実施する。
 (3)環境管理責任者は、環境不適合/苦情報告書兼処理報告書に効果の確認を記録し社長に報告する。社長は環境マネジメントシステムの見直しの一つの資料とする。

6.内部環境監査員の資格条件
 (1)主任環境監査員
   社外または社内で行われる、環境管理責任者が承認した内部環境監査員セミナーまたは環境審査員セミナー(いずれも2日間以上のコース)を終了した者
 (2)内部環境監査員
   ① 社内で行われる、環境管理責任者が承認した内部環境監査員セミナーを終了した者
   ② 内部監査員として環境管理責任者が認めた者

7.関連書類
 ・内部環境監査計画表
 ・内部環境監査実施要領書
 ・内部環境監査チェックリスト
 ・内部環境監査報告書
 ・環境不適合/苦情報告書兼処理報告書
 (各書式は省略)

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